基礎的な計算能力を身に付けることは大事であるお話をしました。そして、基礎的な計算能力を身に付けるためには色々な方法がありますが、最近学校現場でも取り入れられているのは「百マス計算」です。

百マス計算は単純な計算を時間を測って100問解いていきます。この単純な計算+時間を測る行為が非常に有効なのです。

時間を測る意味

他の学習にも応用がきくことなのですが、時間を測るということは一種の「焦り」を生むことになります。

人間は、「焦る」または「追い詰められる」ことで、通常よりも非常に大きな力を発揮します。集中力が高まり、知識の吸収力が高まります。

これを繰り返していくことで、どんどん能力は向上していきます。

また、日々の百ます計算のタイムを記録していきます。こうすることで目に見える状態にするのです。これも記録を伸ばす効果をもたらしてくれます。

これと同じ現象がダイエットです。特にダイエットを意識しなくても、日々記録を付けていくだけで、ダイエット効果があるといったことを何かのメディアで発信していました。

これはあながち間違いではなく、記録を付け、目で見ることで、自然に意識するようになるのです。

デタラメな回答では良くない

記録を付けていくことは大事です。つまりタイムを伸ばすことは大事です。しかし、タイムが伸びたとしても答えが間違っていては意味がありません。

タイムを意識するあまり、答えがいい加減になってしまう現象が起こることがあります。

そういった時にはタイムは2の次にし、まずはゆっくりと100点を目指すように指導していきましょう。そして、徐々にスピードを上げていくのです。

百マス計算は授業のはじめに

百マス計算は単純計算です。授業を始める前に実践してみると、意外と、その後の授業に好影響を与えます。

百マス計算を行うことで、頭が働きます。それもタイムも図っているので、かなり必死になります。計算が単純な分、解いている方も解けないわけがない、やるしかないといった気持になります。

すると脳が活性化し、その後の授業でも活性化した脳のまま授業展開をすることができます。なので、単純な計算だと思っても実は非常に高い効果を発揮するのが百マス計算は大事なのです。