九九は小学校2年生の3学期に覚える内容です。そして数学の基礎であり、数学以外の日常生活でも使うものです。ですから絶対に覚えなければいけない内容です。ところが、中学生でも九九を間違ってしまうことがあるのです。

この事実を知らない先生がたまにいて、「ケアレスミスだったね。残念。」としか思わず、事の重大性を見過ごしてしまうことがあるのです。もう一度言います。『中学生でも九九を間違えてしまうことがある』のです。

なぜ中学生にもなって九九を間違えてしまうのか?

不思議だとは思いませんか?中学生なのに九九で間違えてしまうことがあるなんて。勿論すべてではありません。1の段から9の段まであるうちの数か所を間違えてしまうくらいです。でもその「数か所」が致命的なものになるのです。

ではなぜこのようなことが起こるかと言うと、「九九の勉強は小学校2年生で終わるため」です。3年生、4年生で九九を勉強する学校はありません。当然覚えているものとして授業は進んでいきます。つまり、小学校2年生の段階で完璧に覚えてしまわないと、分からないまま時が過ぎてしまうのです。自分ではなかなか勉強しようとは思いません。「俺全部できるかな?やってみよう」といって復讐する子は少ないでしょうし、先生も保護者も確かめはしません。

と言うように、しっかりと覚えていないまま中学生になってしまうことがあります。

中学3年生の受験生

私がこのことに気付いたのは受験生である中学3年生を教えているときでした。何度もケアレスミスをする子がいました。私の指導の性質上、「解いた過程は消さずに必ず残しておくこと!」という指導をしていました。このことにより、どの部分で間違ってしまったのかが分かるためです。

ケアレスミスを繰り返す子供の計算過程を見てみると、掛け算の部分で間違っていることが何度か見受けられました。そのため、「九九を言ってみな」と言った所、案の定何か所か間違ったり、躓いたりしてしまいました。更に書かせてみても同じでした。

この状態では、どの問題を行ったところで、ケアレスミスは付き物と言うことになってしまいます。どの問題も間違える可能性があるということです。解き方はあっているのに、九九で間違う・・・。ちょっと悲しいですよね。

と言うことで、九九をもう一度復讐するところから始めたいのですが、この子供が塾に入ってきたのが受験の3か月前。流石に時間が足りませんでした。九九の復讐を促しましたが、その他の受験科目の勉強もありますから、ちょっと時間的余裕がなかったのです。

かならずチェック

この記事を見ている通信大学で教員免許を目指そうと思っている方や、現役の教諭、塾の講師、保護者の方にお伝えします。こういった事実があります。なので、必ずチェックしてみてください。九九だけではありません。「え!?」と思う所で躓いている子どもは案外多いものです。